はじめに:独学と実務経験、どう書けば「評価される」のか?

「Excelマクロを独学で学び、業務で活かしてきた」
「Power Automateで社内の定型業務を自動化した」
そんな実績があっても――



履歴書や職務経歴書に、どう書けばいいか分からない…
「ただの趣味レベル」と思われないだろうか?
アピールしても伝わらなかったらどうしよう…
この記事では、独学+実務経験を“評価される形”で文書化する方法を徹底解説します。
目次
採用担当者は「成果」と「再現性」を見ている
まず大前提として、企業が重視するのは:
- 成果があったか
- 転職先でも再現できそうか
つまり、
「〇〇を学習」→「△△を自動化」→「××の工数を削減」
という流れが明確であれば、実務経験と認識される可能性は高くなります。
履歴書には「スキル」と「学習姿勢」を簡潔に書く
例)履歴書の「自己PR欄」例文
自己PR
現職では総務部門に所属し、Excel VBAやPower Automateを独学で習得。
マクロを活用した申請書の自動生成や、Power Automateによる定型業務の自動化を通じて、部内の作業時間を月10時間以上削減しました。
業務改善を楽しみながら、自ら学び、現場で活かす姿勢を大切にしています。



「学習した」だけでなく、「どう活かしたか」までを1文に含める。
職務経歴書では「プロジェクト単位」で具体的に書く
職務経歴書では、「やったこと」→「使った技術」→「成果」の流れを意識しましょう。
■ 職務経歴書のサンプル(IT未経験・業務改善ベース)
【業務改善プロジェクト】Excel VBAを用いた申請書作成業務の自動化(2023年)
- 担当:Excelマクロ作成、部署内ヒアリング、運用マニュアル作成
- 使用技術:Excel VBA、Power Automate
- 成果:月間約30件の申請書作成業務を自動化。年間で約120時間分の工数削減に貢献。
【社内DX推進施策】Power Platform活用による業務効率化(2024年)
- 担当:Power Appsによる簡易入力フォームの構築、Power Automateによる通知フロー構築
- 使用技術:Power Apps、Power Automate、SharePoint
- 成果:現場ユーザーからの満足度向上(Excelによる手動記入→スマホ入力へ)、トラブル件数半減



✅ “プロジェクト”として整理することで、「IT職」としての再現性が明確に伝わるようになります。
独学部分は「具体的な教材名+学習期間」で説得力を持たせる
記載例(自己研鑽・学習歴)
- 【Excel VBA】書籍『できるExcel VBA』を活用し、月30時間×3ヶ月で習得
- 【Power Automate】Microsoft公式ドキュメントをもとに業務フローを自動化
- 【Power Apps】YouTubeとコミュニティを活用し、部内向けフォームを開発



📌「どれだけの時間を」「どう学んだか」も立派なアピール材料です。
未経験転職では「職種」よりも「ミッション」を意識する
例:「ITエンジニア未経験枠」での転職にこだわらず、
- 社内DX推進担当
- 業務効率化プロジェクトメンバー
- IT事務+改善提案ができる人材
といったポジションでの転職を視野に入れるのが得策です。
まとめ:独学+実務こそ、未経験転職の最大の武器になる
「未経験OK」と書いてあっても、何もしていない人は落ちます。
逆に、「独学しながら現場で改善した経験」がある人は確実に光ります。
✔ 実務で学びを活かした実績を書く
✔ 自ら学び続ける姿勢を見せる
✔ 転職活動の前に、書類で“差をつける準備”をしておく
あわせて読みたい




社内SEへの転身|独学スキルでつかんだ“DX人材”へのキャリアチェンジ
はじめに:社内SEは“自分で選び取った道”だった 「なんとなく今の仕事を続けてきたけど、本当にやりたいことがある」そんなモヤモヤを抱えながら、私はプログラムの独学…
コメント