【初心者向け】Offset×条件分岐の実践例！Resizeとの併用で広がるVBAの自動化テクニック

結論：Offsetと条件分岐を組み合わせると、“柔軟な自動化”が実現できます！

Offset×Ifで条件付き処理を実装しよう

たとえばA列に「済／未済」のフラグがあり、「未済」の場合に右隣に“対応中”と書きたい、そんな処理ができます。

Dim i As Integer
For i = 2 To 10
    If Cells(i, 1).Value = "未済" Then
        Cells(i, 1).Offset(0, 1).Value = "対応中"
    End If
Next i

実務例①：条件一致で横にデータを追加

シナリオ：商品リストで「在庫切れ」と表示されている行の右隣に、備考を記載する。

Dim i As Integer
For i = 2 To 50
    If Cells(i, 2).Value = "在庫切れ" Then
        Cells(i, 2).Offset(0, 1).Value = "至急発注"
    End If
Next i

実務例②：空白セルを見つけたらメッセージを挿入

Dim i As Integer
For i = 2 To 20
    If Cells(i, 3).Value = "" Then
        Cells(i, 3).Offset(0, 1).Value = "入力漏れあり"
    End If
Next i

Resizeとは？｜セル範囲を拡張する命令

Resizeは、1つのセルを起点にして範囲を拡張したいときに使います。

Range("A1").Resize(2, 3).Interior.Color = RGB(200, 255, 200)

Offset×Resizeの活用パターン

例：現在のセルの右隣3列分をまとめて塗りつぶす

Dim i As Integer
For i = 2 To 6
    If Cells(i, 1).Value = "重要" Then
        Cells(i, 1).Offset(0, 1).Resize(1, 3).Interior.Color = RGB(255, 230, 230)
    End If
Next i

• Offset(0, 1)：右隣に移動
• Resize(1, 3)：高さ1行×幅3列の範囲を対象

→ 結果：右隣3列分（B～D列）を一括操作

よくあるミスと注意点

OffsetのあとにResizeをつなげると、元のセルからではなくOffsetした場所を基準に拡張される

Resizeの引数は (行数, 列数) の順なので、逆に書かないよう注意

まとめ｜Offset×If×Resizeで実務効率を一気に上げよう！

テクニック	内容	活用例
Offset	指定セルからのずらし	条件に応じた書き込みや色変更
If文	条件分岐	入力済かどうかで処理を分ける
Resize	セル範囲の拡張	複数列・複数行の一括処理