【初心者向け】Option Compare BinaryとTextの違いとは？VBAでの文字列比較に要注意！

結論：文字列比較のルールを変える設定です！

Option Compare Binary → 大文字小文字を区別する（デフォルト）

Option Compare Text → 大文字小文字を区別しない

Option Compareとは？

VBAでは、文字列の比較方法をモジュール単位で設定できます。
これを指定するのが、Option Compare というステートメント。

書き方（モジュールの一番上に記述）

Option Compare Binary '← デフォルト
Option Compare Text   '← 明示的に記述が必要

BinaryとTextの違いを比較してみよう

比較内容	Option Compare Binary	Option Compare Text
"Apple" vs "apple"	違う（区別される）	同じ（区別されない）
"Cat" vs "CAT"	違う（区別される）	同じ（区別されない）
処理速度	速い（バイナリ比較）	やや遅い（文字列比較）
ソート順	ASCIIコード順	アルファベット順

実際の動作サンプル

Option Compare Binary の場合（デフォルト）

Option Compare Binary

Sub TestBinary()
    If "Apple" = "apple" Then
        MsgBox "同じです"
    Else
        MsgBox "違います"
    End If
End Sub

→ 表示されるのは「違います」

Option Compare Text の場合

Option Compare Text

Sub TestText()
    If "Apple" = "apple" Then
        MsgBox "同じです"
    Else
        MsgBox "違います"
    End If
End Sub

→ 表示されるのは「同じです」

どちらを使えばいい？

シーン	推奨
固定データ・コード処理中心	Binary（高速で正確）
ユーザー入力や検索処理	Text（人間の感覚に近い）

✅ 例：

• 名前や商品名など、人の入力がある → Option Compare Text
• IDやパスワード、厳密比較が必要 → Option Compare Binary

設定の注意点

モジュール単位の設定です。他のモジュールには影響しません

プロジェクト全体に適用したい場合は、すべての標準モジュールに記述が必要

Classモジュールやフォームモジュールにも必要な場合があります

まとめ

Option Compare は文字列の比較ルールを決める命令です

Binary：大文字小文字を区別（デフォルト）

Text：大文字小文字を無視して比較

処理の目的や使いやすさで使い分けましょう

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