はじめに:IT未経験でも「社内SE」でキャリア再設計は可能?

「もう今の仕事に将来性が感じられない」
「手に職をつけて、安定したポジションに移りたい」
そう思ったときに浮かぶ選択肢のひとつが 「社内SE」 という働き方です。
とはいえ――



「未経験からでもなれるの?」
「プログラミングできないけど大丈夫?」
「そもそもSEってブラックなんじゃ…?」
この記事では、IT未経験だった筆者が30代で社内SEになった実体験をもとに、
キャリア再構築に必要な戦略をお伝えします。
社内SEとは?まずは正しく理解しよう
「SE(システムエンジニア)」というと、納期に追われて深夜残業…というイメージもありますが、
社内SEは「社内のIT環境を整え、社員の業務を支える立場」です。
社内SEの主な仕事内容
- 社内システムやツールの運用・保守
- ExcelやAccessによる業務自動化
- 情報システム部門としてのヘルプデスク対応
- パソコン・プリンタ等のキッティングや設定
- 業務効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進
開発職とは違い、**社内ユーザーが“お客様”**となるため、
技術力だけでなく「対人スキル」も大切にされます。
IT未経験から社内SEになる人の共通点
私自身、Excelしか使ったことのない事務職からのスタートでしたが、
社内SEのポジションを任されたのは「ある行動」の積み重ねがあったからです。
共通点①:今いる職場で「自動化」「業務改善」に取り組んでいた
- マクロで申請書を自動化
- Power Automateでルーチン業務を自動化
- SharePointを使って情報共有の仕組みを構築
こうした取り組みは、「現場からのDX」の実績として強力なアピールになります。
共通点②:専門外でも“聞かれたら調べて答える”姿勢を持っていた
- PCのトラブルに対して「調べてみます」と一声かけられる
- IT用語をGoogleで検索し、噛み砕いて説明できる
完璧である必要はありません。誠実さ+少しの知識が信頼に繋がります。
社内SEになるための3ステップ戦略
ステップ1:ExcelマクロとPower Automateを習得する
なぜなら、現場で即効性のある自動化ができるからです。
以下の順番で取り組むと習得しやすくなります:
- Excel VBA(マクロ)
- Power Automate(業務の自動化)
- Power Apps(簡易アプリの作成)
学習時間:1日30分×3ヶ月で実務レベルに到達可能
ステップ2:現在の職場で「IT担当」的な役割を自発的に引き受ける
「業務効率化チャンス」を見つけ、以下のような実績を積んでいきます:
- 社内で使っている申請フローを自動化
- 資料のテンプレートを整備
- よくある問い合わせをFAQにまとめる
上司や同僚からの信頼を得られると、「社内SE的ポジション」へと自然と移行していけます。
ステップ3:転職エージェントやスカウトサービスを活用して市場価値を確認
自社にポジションが無い場合は、「IT未経験OKの社内SE求人」を扱うエージェントに相談しましょう。
おすすめエージェント例
- レバテックキャリア(未経験OK枠あり)
- doda(ITスキル×ポテンシャル枠)
- ワークポート(IT専門コンサルタントが在籍)
社内SEになるメリットと注意点
メリット
- 年収UP&転職市場での価値が高まる
- ITスキルを軸に“社内からの信頼”が得られる
- 「縁の下の力持ち」的なやりがい
注意点
- 人が少ない中小企業では「何でも屋」になりがち
- 技術より「社内調整・業務理解」が求められることも多い
- 自学習・自己研鑽の継続は必須
おすすめ学習ステップ(独学+サポートのハイブリッド)
月数 | 学習内容 | おすすめツール |
---|---|---|
1ヶ月目 | Excel VBA基礎 | 書籍 / YouTube / 当ブログ記事 |
2ヶ月目 | 実務で使うマクロの実装 | 業務課題に合わせて自作 |
3ヶ月目 | Power Automate、SharePoint連携 | Microsoft公式ドキュメント、学習サイト |



☑️ 挫折しそうな場合は、コミュニティやスクールの活用も視野に。
まとめ:社内SEは「現場経験×IT」の掛け算でなれるポジション
未経験からでも、以下のステップで確実にキャリアを構築できます:
- 現職でIT的視点で行動する
- ExcelマクロやPower Platformを習得する
- 学んだスキルを「実績」として見える化する
- タイミングを見て転職市場に出る or 社内異動を狙う
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