■ はじめに

「もう35歳だし、独学じゃ転職なんて無理だよな…」
「資格も実績もないし、自信なんて全然ない」
これは、私が34歳だった頃の本音です。
事務職として働きながら、ぼんやりと「このままでいいのかな」と悩んでいた頃。
でも――1年後、未経験から年収500万円の内定を得ることができました。
この記事では、そんな私の実体験をもとに、
「35歳独学のみ・資格なし」でもIT業界の入り口に立てたステップをご紹介します。
結論:内定を貰うことで社内ポジションを作ることが可能。
■ プロフィール(当時)
- 年齢:35歳
- 学歴:短大卒(文系)
- 職歴:事務職(製造業で12年)
- ITスキル:Excelの関数・VBAの独学知識
- 保有資格:特になし(MOSも持っていない)
そんな私が挑戦したのは、「社内SE・業務改善ポジション」。
いわゆるエンジニアでもなく、開発職でもない。
でも、**業務にITを使って効率化していく“橋渡し役”**のようなポジションでした。
■ なぜ35歳で転職しようと思ったのか
- 若手がどんどん辞めていく職場
- 同じExcel作業を毎月何百件も繰り返す日々
- 上司はExcelもOutlookもまともに使えない
このままだと



「10年後の自分はこのまま現場から戻っては座って作業する繰り返しの日々かも・・・」
そう思ったのが、転職を考える最初のきっかけでした。
■ 独学で学んだこと
「せめて自分の作業を楽にしたい」と思い、VBAを勉強。
YouTubeと書籍を行ったり来たりしながら、以下を実践しました。
- 繰り返し処理で報告書の自動作成
- 入力チェックをコードで自動化
- データをボタン1つで一括集計
数ヶ月後には「先輩、これ便利ですね!」と周囲からも言われるように。
■ 転職活動でやったこと
① 転職エージェントを活用
→ 「未経験OK」かつ「社内IT職」を紹介してくれる担当者に相談



転職エージェントの方からは、私の現職と同じような求人票を提示していただきました。私の理想と独学のスキルの話を聞いていただき社内IT職の求人にも平行して活動をおこなうこととなりました。
担当者さん曰く、VBAのスキルだけで年収600万円で大手企業に内定をもらった方もいるそうです。
② Web面接という申し分ない環境
→ 自作のVBAツールでのWeb面接



今はWeb面接が当たり前の時代です。
私は「自己PRをお願いします。」と促された際に、
画面の共有を求めました。そこで自分が真っ白な状態から作り上げた集計ソフトを見せて軽い説明を実施しました。
型破りな対応だったかなと反省しつつも、実力の開示には最適な方法だと思います。
百聞は一見に如かず!!真似する際は自己責任でお願いします。
③ 志望動機は「課題発見×改善」を強調
→「専門家ではなく、現場の課題を拾って仕組みに落とし込める人材です」とアピール



現職が人との会話を重んじる職種であることから
「プログラマー」としてのスキルが高いことよりも
話し合いから「課題の根本を解決」する能力が高いことを強調しました
■ 内定と年収の話
35歳、未経験。
それでも「業務改善経験」と「現場理解×IT活用」の軸で評価されました。
▼ 内定先の条件
- 事業会社の社内SE
- 年収500万円スタート(昇給制度あり)
- 残業月10時間以下
- VBAによるExcel環境改善
■ 本音:辞退しました。
実はこの内定、受けませんでした。
なぜなら――今の職場で「社内SEポジション」を任されたからです。
転職活動を通じて得た自信が、社内でも評価され、
上司から「君に任せたい」と言われたのです。



「逃げずに学んで、発信してよかった」
「転職は手段。キャリアを動かすのは自分の行動だった」
■ まとめ:今からでも、動ける
状況 | 筆者 |
---|---|
IT未経験 | ○(事務職12年※現場が主で1日2時間程度が事務) |
学歴 | ○(短大卒) |
年齢 | ○(35歳) |
転職活動成功 | ○(内定取得済) |
キャリアアップ | ○(現職で昇格) |
あなたが今何歳でも、未経験でも。
「変わりたい」気持ちが行動に変われば、キャリアは変えられます。
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