目次
1. よくある誤解:「社内SEなら全部VBAやPower Automateでしょ?」
近年、社内の業務自動化や効率化の文脈で「VBA」や「Power Automate」などの話題が増えており、
「関数しか使えないなんてダメ」「マクロを書けなきゃ非効率」という空気を感じたことはありませんか?
でも、実際の現場では “関数” も立派な戦力です。
2. 現役社内SEが今も関数を使う理由
✅ 理由1:関数は“軽くて速い”
小規模な集計や条件分岐なら、関数1つで完結できるケースが多数あります。
例:IF
, SUMIF
, VLOOKUP
, XLOOKUP
, TEXT
, LEN
, LEFT
, MID
✅ 理由2:他のメンバーに渡すファイルは関数の方が優しい
関数であれば、「誰でも開けて中身が分かる」。
マクロが入っていない分、セキュリティアラートも出ません。
✅ 理由3:Power AutomateやVBAとの“併用”で真価を発揮
VBAで入力チェック → 関数で集計
Power Automateでファイル取得 → 関数で計算
といった組み合わせ運用も、社内SEにとっては当たり前です。
3. 関数 vs VBA(もしくはPower Automate)は「戦い」ではない
「どちらが優れているか」ではなく、“どちらが適しているか”の判断が重要です。
処理内容 | 関数で十分 | VBAが適している |
---|---|---|
数値の集計や計算 | ✅ | ❌ |
データの形式チェック(例:日付かどうか) | ✅ | ✅(複雑な場合) |
100件以上のデータコピー | ❌ | ✅ |
複数ファイルを開いて処理 | ❌ | ✅ |
入力フォームを作成 | ❌ | ✅ |
条件ごとにセルをロック | ❌ | ✅ |
4. 社内SEに求められるのは「技術」より「選定力」
現場で重視されるのは、「すごい関数」や「難しいマクロ」を書けることよりも、
**“この業務に最適な手段を選ぶ力”**です。
- すぐ渡すなら関数
- 自動で回すならVBA
- 複数人が触るならフォーム or Power Platform
という風に、シンプルさと保守性を考慮した判断が重要です。
5. まとめ:社内SEは関数もマクロもPower Automateも使う
- 現役社内SEは関数もバリバリ使っています。
- 目的に応じて、関数・VBA・Power Automateを適切に選ぶことが大切。
- 社内で一人でも任される立場になるなら、複数のツールを使いこなす“柔軟さ”が武器になります。
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