
社内SEってどんな仕事?



社内SEとは、自社内の情報システムの運用・保守・改善を担うポジションです。
外部のお客様を相手にするのではなく、社内の「現場の困りごと」をITで解決する立場です。
業務の自動化、システム導入、PC・ネットワークの管理など、仕事内容は多岐に渡ります。
結論:社内SEになるには「現場理解+ITリテラシー」が重要
社内SEは「現場の声」を聞いて「システムで解決する」仕事。
だから、技術力だけでなく現場への共感力が非常に大切です。
スキルはあとからでも習得できますが、「誰のために」「何を解決したいか」を持っている人ほど、社内SEに向いています。
目次
社内SEの役割と特徴
項目 | 内容 |
---|---|
主な業務 | システムの運用・保守、改善、自動化、PC管理、ヘルプデスクなど |
主な対象 | 社内の全従業員 |
特徴 | 「内側のユーザー」が相手、コスト感覚が重要 |
目的 | 業務効率化、情報セキュリティ、社員満足度の向上 |
実体験:現場から社内SEになった道のり
私のケースをご紹介します。
- 23歳〜35歳:現場業務かつ営業活動
- 30歳~Excel業務の自動化に挑戦(VBA独学)
- 他部署の人から「これ使いたい!」と声がかかる
- 36歳:社内SEへ異動
- IT部門へ正式に配属
- Power Automate、Power Apps、SharePointを用いて社内改善
- 37歳〜現在:社内のDX推進担当として奮闘中
- 現場の「言語化できない悩み」を一緒に可視化し、業務を改善中
現場で「何度も同じ作業を繰り返すのが苦痛な人」こそ、社内SEの素質あり。
社内SEに必要なスキル一覧
✅ 技術スキル(習得可能)
スキル | 補足例 |
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Excel VBA | 業務自動化の基本スキル。複雑な関数代わりに使える |
Power Automate | ノーコードでフロー作成。メール通知や自動化に最適 |
Power Apps | 簡単なアプリを作成して申請業務やデータ登録を効率化 |
SharePoint/Teams連携 | 情報共有の効率化。自作アプリと連携するケースも多い |
Access・SQL | 簡単なDB操作に必要。データ整理が得意な人におすすめ |
✅ 非技術スキル(むしろこちらが重要)
スキル | 補足例 |
---|---|
現場理解力 | 実際の業務にどんなムダ・課題があるかを肌で理解する力 |
傾聴・共感力 | 「困ってるんだけど、何をどう言えば…」という人の話を聞く力 |
提案力・巻き込み力 | 「こういう仕組みを入れたらラクになりますよ」と伝える力 |
自走力 | トラブル発生時、まず自分で仮説を立てて調べる力 |
社内SEになる3つのルート
ルート | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
異動(社内) | 現場→SEへ。実績や提案から抜擢されるケース多 | 現職で信頼を積み上げている人 |
転職 | 中途採用での求人あり。経験者優遇だが未経験可 | 基礎スキルと熱意をアピールできる人 |
新卒/未経験 | ヘルプデスクやアシスタントからスタート可能 | とにかくIT職にチャレンジしたい人 |



私の場合は転職活動での内定をもらい退職を宣言(最終的には宣言のみに留まりました)。
内定を辞退し社内で異動となりました。
DX化を推進しようとしている企業であれば社内SEのチャンス有!
よくある誤解と現実
誤解 | 実際のところ |
---|---|
社内SEは楽そう | トラブル・障害・業務改善の無限ループ。地道な努力が必要 |
プログラマーじゃないと無理 | ノーコード/ローコードで十分戦える。むしろ現場目線が武器 |
上流工程だけやる仕事 | ユーザーサポートや設定、手配業務まで幅広く求められる |
毎日パソコンだけ触っている仕事 | 会議、打ち合わせ、ヒアリングが中心。コミュニケーション必須 |
キャリアアップの方向性
選択肢 | 内容 |
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社内IT部門のマネジメント | 組織づくり・方針策定などを担うリーダーへ |
DX推進担当 | Power PlatformやSaaS導入など、企業改革に携わる道 |
フリーランス・コンサル | 社内SE経験を活かして他社支援に(キャリアの出口にも) |
まとめと次の一歩
社内SEに必要なのは、「現場の課題をITで解決したい」という意志と、それを形にする最低限のスキルです。
独学でも挑戦でき、実績を積めばキャリアパスも広がります。
もし今、現場で手作業に悩んでいるなら、それは「始まりのサイン」です。
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