
「せっかくアプリを作ったのに、入力内容が保存されない…」
「ボタン押したらExcelにデータが記録されるようにしたいんだけどな…」



ご安心ください。Power Appsでは、保存ボタンを設置し、Excelファイルへデータを記録することが可能です。
この記事では、初心者でも迷わず設定できる方法をわかりやすく解説します。
結論:Patch関数でExcelにレコードを追加できます
Power Appsでは「Patch関数」を使うことで、ボタン1つで入力内容を**Excel表に追加(追記)**できます。
ExcelファイルはOneDriveに保存しておく必要があります。
目次
事前準備:Excelファイルを用意しよう
必要な準備:
- OneDrive上にExcelファイルを保存する
- テーブル形式に変換しておく
例:入力記録.xlsx
名前 | メールアドレス | 登録日 |
---|---|---|
この表を選択し、Ctrl + T(テーブルに変換) → 任意の名前(例:ユーザー情報
)を付けます。
Power Appsでアプリを作成する
Power Apps Studioを開く(https://make.powerapps.com/)
「キャンバスアプリ」→「空のアプリ(電話)」を選択
ExcelファイルをOneDrive経由で接続
入力フォームを作成する
画面に以下を追加:
- ラベル:「名前」「メールアドレス」
- TextInput:
TextInput_名前
、TextInput_メール
- 日付(自動入力)の場合は
Now()
を使います
保存ボタンとPatch関数の設定
「保存」ボタンを追加し、「OnSelect」プロパティに以下の数式を入力します:
Patch( ユーザー情報, Defaults(ユーザー情報), { 名前: TextInput_名前.Text, メールアドレス: TextInput_メール.Text, 登録日: Text(Now(), "yyyy-mm-dd hh:nn") } )
解説:
ユーザー情報
:Excel上のテーブル名Defaults(...)
:新しい行(レコード)を追加TextInput_名前.Text
:入力欄の値を取得Text(Now(), "yyyy-mm-dd")
:日付を文字列に変換
保存結果を確認しよう
アプリを**プレビュー(▶)**で起動
入力して「保存」ボタンを押す
Excelファイルを開き、データが追加されていれば成功です!
よくあるエラーと対処法
症状 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
データが保存されない | テーブルになっていない | ExcelでCtrl+Tでテーブルに変換 |
項目が反映されない | 列名が間違っている | Power AppsとExcelの列名が一致しているか確認 |
OneDriveの接続エラー | 認証トークン切れ | 一度サインアウトし再接続する |
まとめ
Power Appsでは、以下の手順で保存ボタンからExcel記録が実現できます:
- OneDriveにテーブル形式のExcelを用意
- Power AppsでTextInputを配置
- 保存ボタンにPatch関数を設定
- 自動的にレコードが追加される
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